Networkableな日々 モバイルクラウドコンピューティングと電子ペーパー
2009年9月 9日
(これまでの 荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」はこちら)
米国の調査会社ABI Researchが9月4日に発表したところによると、モバイルクラウドコンピューティングの利用者は、2008年に全世界で4,280万人(全モバイル利用人口の1.1%)、2014年には9億9,800万人(全モバイル人口の19%)にまで拡大するそうです。現在主流となっているプリインストール、あるいはダウンロード型にとってかわるという予測です。別にスマートフォンじゃなくても色々なアプリが使えるようになるというわけです。
具体例では位置情報を利用したサービスが推されています。2010年までにモバイルクラウドコンピューティング利用者の6割が位置情報を利用したサービスを使うとのこと。
あとはモバイルを使った自宅の鍵や家電の遠隔操作、ビジネス向けではドキュメント共有等々が挙げられています。特に目新しい感じはしませんが、モバイルでのクラウドサービスが多様化してくると、スマートフォン方面でないモバイル端末の進行方向が気になりますね。モバイル1台であれもこれもというよりは、色々な端末と連携するような、いってしまえば通信ハブ的な活用シーンが増えていくのでしょうか。
携帯電話以外のモバイル端末も様々に広がりを見せていますが、ちょうど上記の発表と同日に、米国の調査会社Display Searchから電子ペーパーディスプレイ市場についてリリースがありました。電子ペーパーディスプレイ市場は2009年の2,200万台(4.3億ドル)から2018年には18億台(96億ドル)へと成長するとの予測です。
挙げられている用途は電子書籍から携帯、標識、ラベル、服等ウェアラブルなもの、スマートクレジットカード等幅広いのですが、現状では電子書籍端末のディスプレイ用途が市場のほとんどのようです。(Kindleとか)
アナログな表示媒体がデジタル化し、デジタルディスプレイのついたものはどんどん通信機能を備え、一方で通信端末である携帯電話はさまざまな生活機能を集約する(書籍、決済、標識・・・?)、ということで、生活環境の中でネットワークされている領域というのはまだまだ拡大していきそうです。そう考えると、スタンドアロン状態がもったいないような、贅沢なような不思議な感覚に陥る今日この頃です。
荒川曜子の「それはWeb調査から始まった」
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