フィスカーが1億1500万ドルの追加資金を調達--PHV生産工場の建設へ前進
2010年1月19日
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フィスカーオートモーティブ(Fisker Automotive)は、今年中にラグジュアリークラスのプラグイン・ハイブリッド(PHV)車を世に出したいと考えているが、その同社がこのほど1億1500万ドルの追加資金を調達した。

この資金は、米エネルギー省(Department of Energy:DOE)から工場建設を主な使途とした5億2870万ドルの融資を受けるのに必要となるもの。今回の調達では、リチウムイオン・バッテリー・メーカーのA123システムズ(A123 Systems)--出資額は2300万ドルで、フィスカーとバッテリー供給契約を締結--、それにVCのクライナー・パーキンス(Kleiner, Perkins, Coufield & Bayers:KPCB)とエイス・インベストメンツ(Ace Investments)の3社が同社に出資した。フィスカーではこれまでに調達した資金の総額を明らかにしていないが、膨大な額であることはほぼ間違いない。
フィスカーが開発するPHVの「カルマ(Karma)」は販売価格が8万9000ドル(コンバーティブルはさらに高価になる)で、今年の第3四半期に発売されるとみられている(もともとは2009年末までに出される予定だったが、開発が予定通りに進まないのは電気自動車市場ではよくあること)。このカルマに続いて、2012年には4万ドル弱のセダン「ニーナ(Nina)」も発売される予定。なお、それぞれの販売価格には政府の補助金(リベート)は含まれていない。米国では、EV/PHVを購入する消費者には、7500ドルの税控除が認められる。一方、デンマークやフィンランド、それに他のいくつかの国では、EV/PHV購入者は各国政府がガソリン車に対して課している多額の自動車税や登録料を支払う必要がない。その結果、これらの国々ではEV/PHVが「お買い得」になる可能性がある。
なお、フィスカー・カルマにはすでに1400件前後の予約注文が入っている。
これから2年間で、さまざまな電気自動車(EV)が市場に登場することになっている。現在市販されていて合法的に車道を走れるのは、テスラ・モーターズ(Tesla Motors)の「ロードスター」と「リーバ(Reva)」だけだ。--これに関して、ドレイパー・フィッシャー・ジャーベストン(Draper Fisher Jurveston)のスティーブ・ジャーベストン(Steve Jurvetson)は昨日、「実際の販売台数では、リーバがテスラを上回っている」と私に語ったが、リーバはテスラと比べてはるかに低価格でまたテスラ・ロードスターほどのスピードももちろん出ない。スティーブはテスラとリーバの両社に投資している。--ただし、今年中には日産が「リーフ(Leaf)」を、またGMが「ボルト(Volt)」をそれぞれの普及価格帯の市場に投入する予定で、またその後アウディ(Audi)やダイムラー(Daimler)がラグジュアリークラスのEVをリリースすることになっている。
フィスカー・カルマが登場すれば、市場から熱烈な歓迎を受けることになりそうだ。私が話をした自動車ジャーナリストのほぼ全員がカルマにとても興奮していた。このクルマを設計したヘンドリック・フィスカー(Hendrik Fisker)は、Aston Martinなどと仕事をした実績のある著名なカーデザイナー(上述の自動車ジャーナリストらに、テスラのことを訊ねたところ、一部からは「あれはカリフォルニア基準の車だ」との声が上がっていた)。そうしたことで、この両社の競争--テスラのクルマはフルEVだが、フィスカーが開発するのはPHVでガソリンは使うもののその分小さなバッテリーで済む--は面白いものになるはずだ。

[著者:Michale Kanellos(Greentech Media)/抄訳:坂和敏/原文公開:1月15日(米国時間)]
原文はこちら:
"Fisker Raises $115 Million More"
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