増井俊之の「界面潮流」

「界面」=「インタフェース」。ユーザインタフェース研究の第一人者が、ユビキタス社会やインターフェース技術の動向を読み解く。

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人間は時間的な変化の認知が得意ではありません。変化の可能性に気付かず、一時的な状態のことを定常状態だと勘違いしてしまうことがよくあります。何かが一度うまくいったとき、それが普通だと勘違いしてしまうと「待ちぼうけ」のような失敗をしてしまいます。

2010年03月08日 16:00

各種のカードはそもそも個人認証ができれば不要になるはずです。そもそも番組や音楽を自由に楽しむことができるならば、リモコンは全て不要になるはずです。コミュニケーションが円滑に行なわれるのであれば、手紙を投函するといった手間はそもそも不要なはずです。

2010年02月09日 19:00

人間社会では、様々なものを識別するのに「名前」が利用されています。計算機の利用やコミュニケーションにおいてもなんらかの名前を使うのが当然だと考えられていました。しかし、これらを扱うのに本当に名前が必要なのか、実は疑問です。

2010年01月13日 16:40

システムの開発時にユーザ評価が重要であることは間違い無いのですが、ユーザ評価結果を重視しすぎると問題が出ることがあります。最近はユーザ評価を重視しすぎることに関して疑問を感じる研究者も増えているようで、Bill BuxtonとSaul Greenberg、MITのHenry Liebermanも問題を提起しています。

2009年12月16日 11:00

割れた窓ガラスが放置されているような地域では治安の悪い雰囲気が定常化して犯罪が増えるが、小さな犯罪もきちんと取り締るようにすれば意識が変化し、結果的に大きな犯罪も減るという割れ窓理論という考え方があります。

2009年11月10日 13:50

奇術や手品は人間の錯覚や勘違いを最大限に利用したエンターテインメントです。人間は錯覚や勘違いの固まりですから、突然何かが変化しても気付かなかったり/慣れたものを見逃すことが多かったり/手品の達人は観客の目前でも易々とイリュージョンを見せることができ、観客はそれを見て驚き楽しむことができます。

2009年10月14日 13:40

パスワードを使って計算機やWebサービスにログインするとき、パスワードは「****」のように伏字で表示されるのが普通です。ところがユーザビリティの専門家であるJacob Nielsen氏が突然、自分のブログで「パスワード入力の伏字は有害である」と言いだしました。

2009年09月15日 17:00

テキスト入力手法の進化が頭打ちになってきた現在は、画像や手書きメモを活用する方法をもっと追及するべき時代なのかもしれません。楽々ビジュアルなメモをとる方法をさらに追及していきたいと思っています。

2009年08月11日 10:00

個人的に重要な情報は今のところネットで検索することはできません。「自宅の戸締まりはきちんとしているか」「冷蔵庫にビールが冷えているか」といった大事な情報をGoogleは教えてくれません。しかし、ちょっとした電子工作をすれば、このような情報にアクセスすることができるようになります。

2009年07月14日 14:00

Cのプログラムでは、定義された規則に従ってプログラム中の文字列を別の文字列に置き換えるマクロ機能を利用することができます。文章を書くときにもこのようなマクロ機能が使えると便利です。変更したくなったような場合でも、定義部分だけ修正すればよいことになります。

2009年06月08日 14:00

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増井俊之の「界面潮流」

プロフィール

1959年生まれ。ユーザインタフェース研究。POBox、QuickML、本棚.orgなどのシステムを開発。ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、Apple Inc.など勤務を経て現在慶應義塾大学教授。著書に『インターフェイスの街角』などがある。

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