高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」

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人や物がねじれる映像エフェクト:実験映画『4次元』からFlashプログラミングまで

2008年7月 4日


(動画サイトVimeoより)


上の動画は、ブラジルの研究者Arlindo Machado氏が作成した映像処理ソフトウェア『Chronotopic Anamorphosis』のデモ。『Marginalia Project』というビデオ関連プロジェクトの一環として、アート/デザイン向けのプログラミング環境『Processing』で開発されています。

このソフトの“元ネタ”になったのは、ポーランド出身の映像作家Zbig Rybczynski氏が1988年(20年前!)に発表した実験映画『4次元』(The Fourth Dimension)。抱き合う男女がねじれてからみ合うさまは、まるでDNAの二重らせんのよう。


4D.jpg
(Photo: ZBIG VISION)


同氏はジョン・レノンやシンプルマインズ、アート・オブ・ノイズといった有名どころのミュージシャンのPVを数多く手がけたほか、実験的な映像作品も多数発表。意外に身近なところで、女子美術大学の客員教授にもなっています。

Rybczynski氏の作品をダイジェストでまとめた下の動画では、ほんの一瞬ですが『4次元』の映像も確認できます(1分10秒過ぎ)。



Rybczynski氏のサイトやChronotopic Anamorphosisのページでそれぞれ、この映像処理について概説していますが、ググっていたら、もっとわかりやすい説明を見つけました。引用元は、多摩美術大学美術学部・情報デザイン学科のワークショップ(SSAW)のリソースがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されている、こちらのページ(作者は同大学非常勤講師の田所淳氏)。

4Dtext.jpeg


こうして見ると、意外にシンプルな処理で、すごくインパクトのある(ちょっと不気味でもある)映像ができるんだなあという気がしませんか? SSAWの先述のリンク先や、次の回のページでは、FlashやProcessingを使ってこの「Rybczynskiエフェクト」を再現する方法を説明していて、さらにはFlashでのプログラミングのコードまで公開しているなど、素晴らしいの一言。ウェブカムがつながっているパソコンをお持ちの方は、ページの上にあるサンプルでエフェクトを試して、自分の顔や体がねじれるシュールな感覚を味わってみてはいかがでしょうか。

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プロフィール

1964年生まれ。翻訳者、ライター。訳書に「熱帯アジアの海の生物」「Family Crests of Japan」、注釈協力に宮沢章夫著「『資本論』も読む」ほか。数年前からホームシアターにはまり、仕事場兼用の六畳間に100インチスクリーンとプロジェクター、7.1chサラウンドスピーカーなどを無理矢理入れて、映画や音楽、サッカーを日々楽しむ。

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