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遺伝子操作で「セックスしか考えないオス」化したメスマウスが誕生

2007年8月10日

Brandon Keim 2007年08月10日

ハーバード大学の研究チームがメスのマウスの遺伝子をたった1つ欠損させただけで、これらのメスは「セックスのことしか頭にないオスのように振る舞う」ようになったと『Nature』誌が報じている。

同誌オンライン版の記事「嗅覚がジェンダーを決める」から引用する。

この遺伝子がないメスのマウスは、オスとまったく同じように振る舞った。これにはマウンティング、腰のピストン運動、オスがメスを誘う時に使う超音波の鳴き声などが含まれる。しかもこれらのマウスは、オスのマウスに対してすら、こうした振る舞いをみせた……。

自然環境に比較的近い大型のケージの中で1ヵ月飼育してもなお、TRPC2遺伝子を欠損したメスのマウスはオスを追い回し、マウンティングを試みていた。これらのメスの多くは子を産んだが、子への授乳や、ケージ内の他のマウスから子を守るのは上手くなかった。

このことから分かるのは、動物の性行動を決定する唯一のものと考えられてきた性ホルモンが、実は根本的にはそれほど重要ではなかったということだ。

だが、このことがヒトに対して持つ意味については先走らないよう、この記事は釘を刺している――この実験で操作されているTRPC2遺伝子はヒトにとっては何の機能も持っていない、と。

さらに、マウスでの実験結果をヒトに当てはめることへの、お馴染みの警告も付け加えられている。

それでも、かなり興味をそそられる研究テーマだし、『YouTube』の投稿ビデオとしても素晴らしい。

この記事は「News@Nature.com」の記事「嗅覚がジェンダーを決める」および『Nature』誌掲載の論文「オスのフェロモンに誘発されたメス成体の脳内における神経発生――交尾行動への関連の可能性」を参照した。

[日本語版:ガリレオ-江藤千夏]

WIRED NEWS 原文(English)

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