Noah Shachtman 2007年08月15日

Cleold8

冷戦時代の米軍による超能力研究の中心人物だった元陸軍大佐John Alexander氏については、インタビュー記事(日本語版記事)で紹介した。だが、こうした実験を行なった米国の軍人はAlexander氏のみにとどまらない。

国防技術情報センター(DTIC)が一般に公開している資料アーカイブにざっと目を通してみると、米軍が行なったいわゆる「超常現象」に関する研究や学術論文などが多数見つかるのだ。以下にその例を挙げる。(タイトルは、当該論文などへのリンクになっている。)

サイコキネシス、および戦闘戦略におけるその可能性米陸軍指揮幕僚大学が1985年に行なった研究。

「サイコキネシスは、継続的な研究が行なわれ、有効利用できるレベルにまで開発された場合、今後の軍事作戦において軍事的価値を持つ可能性を秘めている」と言明している。

ただし、「戦略という面からみたサイコキネシスの可能性は、即時のものではなく、指揮統制に影響を与えるかどうかというロングレンジのものだ」との記載もある。

超感覚的知覚(ESP)の機械測定米空軍ケンブリッジ研究所(AFCRL)による研究。1963年の報告書では、「ESPの実効性を裏付けると見られる報告の数が増加しているため、ESP仮説の検証において、より厳密な実験手法を使用することがさらに重要となっている」と記している。

「特別に作成された実験および記録用機器『VERITAC』を用いた、3モードのESPに関する客観的な実験の計画、予備実験の検討や立案、最終実験、その結果」をカバーするとのことだ。

動物の帰巣本能、特にハトの帰巣現象に力点を置いた研究デューク大学の研究者チームが1962年に開始した研究。

「ESPは帰巣における必須要素だとする仮説を解明するための試み。ESPをより詳しく研究するため、陸上に移動式ハト小屋を設置し、課題を与えられたハトの飛行に対し、このハト小屋が及ぼす撹乱効果を研究するほか、船上に置かれたハト小屋の使用なども考えられる」と説明している。

人間の視覚によらない知覚についての研究1996年に出されたこの報告書では、人間が対象物に目を向けることなく、ものを「見る」ことができる仕組みを研究している。

「これまで女性にだけに確認されてきたこの能力は、『触視力』『頬視力』『指視力』と呼ばれてきた。これらが可視光線、あるいはスペクトル上の別の帯域に感応したものなのか、または触覚を媒体とした知覚なのかは、まだ明らかになっていない」としている。

以下は、DTICのアーカイブに収められた、この研究の概要説明からの引用だ。

1965年初頭に、ある米国人女性が上記の能力を有しているとの報告が確認された。この女性(A)による多数のデモンストレーションが行なわれた後、刺激的対象物の視覚的特徴に対するAの非視覚による識別能力が、偶然の一致、あるいは対照被験者による達成水準と比較して差があるかどうかの実験が行なわれた。

プラスチック製円板の色、2色のラッテンフィルター[日本語版注:特定の波長の光に対して透過性を持つように設計されたフィルター]から放射された光、さらに、トランプのマークと数字の識別について、実験が行なわれた。

その結果は、Aが、偶然の一致以上の確率で、あるいは対照被験者による達成水準と比較して有意の差をもって、識別能力を持つことを示唆するものだった。

これらの実験の一部で、対照被験者が偶然以上の能力を示す場合もあったが、Aよりもその度合いは少なかった。この能力の性質に関する疑問が検討された。

[日本語版:ガリレオ-向井朋子/長谷 睦]

WIRED NEWS 原文(English)

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