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世界一複雑な東京の電車システム、米国人記者の初体験レポート
2008年11月27日

Photos: Dave Demerjian/Wired.com(以下同じ)
14の路線と882の駅を擁する、東京の驚くべき公共交通システムは、世界でも最も大規模で混雑している交通機関の1つだ。
曲がりくねった線が交錯する地下鉄路線図はジャクソン・ポロックの絵画のようで、その車内環境は「混雑」という言葉に新たな次元を与えている。東京に初めて出張で向かった時、このような事柄が私を少なからず緊張させていた。
私はパリ、ロンドン、ミュンヘン、さらにはブエノスアイレスの地下鉄を利用したことのある経験豊富な旅行者だが、それでも、これまで述べてきたような気持ちになった。今までの地下鉄に関しては、それほど問題なく何とか切り抜けてきた。だが、東京の地下鉄は勘弁してほしいと思ったのだ。
結局のところ、心配は無用だった。1時間後には、これまで利用した中で最も上手く整備され効率的なこの地下鉄システムを乗りこなせるようになっていた。
そんなにうまく行くだろうかと、疑わしく思っている読者もいるかもしれない。東京の公共交通システムは、JR東日本(東日本旅客鉄道)、東京メトロ(東京地下鉄)など、政府系の鉄道事業者と民間企業が入り乱れて運営を行なっている。キッチンにあまり多くの料理人がいると混乱の原因になるような気がするが、どういうわけか、東京ではこれがスムーズに機能しているのだ。

路線図:東京メトロ
どの切符販売機がどの乗車券を売っているのか教えてくれる人が回りにいなかったため、私は3日間の間に使えない切符に2200円を無駄に投じてしまった。だが、一度きちんと理解したら、その後は簡単だった。
ワシントンDCの地下鉄システム『Metro』と同じように、運賃は目的地によって決まる。切符販売機の前で頭をかきながら、いくら入れればいいのか考えているうちに、自分の後ろに30人もの人が並ぶような事態を招いていては、人に迷惑をかけるばかりだということは私にもすぐにわかった。最終的に私は、上手く行くことを願いつつ、最低料金の切符を買うことにした。
これではダメなことも多く、多くの場合、追加料金を支払わなければならなかったが、もちろん、差額を払うための精算機も用意されている。この方法はとても手早く簡単で、東京で私が目にしたあらゆることのように、驚くほど効率的だった。
私が東京で過ごしたのはわずか数日だったが、もしあまり東京で過ごす時間がない場合は、29駅ある山手線に乗ってみるのが私のお薦めだ。山手線は東京の中心地を囲む環状になっており、1時間そこそこで、都心の有名な場所の多くをざっと見て回ることができる。
だが、注意して欲しいのは、山手線が、1日あたり350万人の乗客を運ぶ、東京で最も混雑する路線だということだ。朝のラッシュアワーの時間帯には、2.5分毎にホームに電車が入ってくる。人々はプラットフォームにはっきりと表示された並ぶ場所(上の写真)[日本語版注:これは非常口のサイン]で静かに整列しており、頭上の表示装置は、抜群の精度で次の電車の到着時刻を表示する。
[日本語版:ガリレオ-向井朋子/長谷 睦]

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